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先週届いたDVD、三谷幸喜氏脚本・演出の舞台『コンフィダント・絆』を見ました!
未見作品だったので、取り敢えず本編から再生して見てみたのですが、一気にラストまで見てしまう面白さでしたよ!
コメンタリー付き再生も見てしまいたかったのですが、見だしたら今日中に終わらないな、と思って取り敢えず我慢です。

三谷氏作品は古畑任三郎や有頂天ホテルくらいしか触れる機会がなかったのですが、こういった作品とは全く違うアプローチで作られている感がして、パンフレットも同時に注文しておいて良かったよ自分! と思いながら、視聴後パンフレットも一気に目を通してしまいました。
人の心情の裏をかくとか、感情の動きを想像して行動を起こすけれども、それが全く見当外れだった、というよくあることが生々しく描かれているなあ、というのは舞台だからこそよりリアリティを持って感じれたことなのかな。
この舞台に出てくるのはゴッホやゴーギャン、スーラといった著名(自分はあまり絵画に詳しくないので、美術史でチラッと名前聞いたかな、という印象なのですが…)な芸術家なのに、彼らの口から語られる言葉は人間なら誰しも抱くであろう感情だと思ったので、名を残した芸術家を身近に感じられたというか。
三谷氏の構築した世界の素晴らしさに凄い! と思った次第であります。

俳優さんが先に決まっていたというのも、面白い作り方だな、と思いましたし、その俳優さんたちと劇中の芸術家がはまっていたのも面白さを増していた要因ではないかと思います。
立っている佇まいが皆さんもう美しい!
苦悩する姿が、見ていて痛々しい!
本当に、良いものを見させてもらった二時間でした(≧x≦)

6800円なら、舞台一回見に行くお値段! と思えば高い買い物ではなかったかな。
撮影用の公演なので、余計な歓声とか入っていなくて見やすかったですし、映像もワイドテレビにちゃんと対応していてキレイに撮影されていて良かったです。



個人的な趣味志向感想は、寺脇氏のゴーギャンがカッコ良くてビビリました(褒め言葉です。表現悪くてゴメンなさい…)。
いや、相棒とブランチ司会のイメージしかなかったので、表面的にはワイルドだけれども、内面の苦悩を押し出した姿との振れ幅が凄く良く出ていて、それが同じ舞台の同じキャラクターから発せられているのが違和感なくて、ほげ〜と見入ってしまっておりました。
生瀬氏のゴッホは、劇中でルイーズさんも言っておりますが子どもみたいで、これまた見ていてビビリました(褒め言葉です…)。
子どものような無邪気さと憎たらしさを持っていて、それでいて自分に才能があることも分かっているけれども世間に認められない才能というところで苦悩している様が、遺憾なく生瀬氏から感じられるのですよ。
インタヴューの姿とかは静かに受け答えされているのに、舞台のあのハイテンションゴッホは何処から!? な感じです。
中井貴一氏は大河の頼朝とかミキプルーンやDCカードのCMのイメージが強いのですが(普段はドラマもあまり見ないので、基本的には役者さんに詳しくないので…。スミマセン)、スーラからは頭固い冷徹な部分とお茶目な部分が感じられて、ある意味期待通りの役どころだったかなあ、と思いました。
相島氏はシュフネッケルという普通の人の役だったのですが、この登場人物の中で霞むことなく善良な人を演じられていたので、見ていて一番感情移入してしまいました。損得の利害関係無しに「一緒のアトリエで絵を描きたい」という気持ちは、他の三人が持ち得ることはないものだと思うので、嫌味なく表わせる人物という点で相島氏はベストなのかな、と思いました。
堀内敬子氏は歌も上手でしたし、舞台上で可愛くもあり、お母さんのようでもあり、ぐっと引き込ませてくれる紅一点女優さんでした(^x^)
彼女という視点は重要だなあ、と思い返してみてしみじみ。

もしこのメンバーで再演があるのなら、是非とも劇場に行きたいです!
カメラを通してだと全体が見れないのが残念だったので…。
役者さんをアップで見ることが出来るのは嬉しかったんですけどね!

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