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鉈切丸の9日(土)18:30~の公演に行ってきました。
パンフレットをすべて読んでいない、前情報を殆ど入れていない状態でのファーストインプレッションです。
勘違い等ありましたらご指摘頂けると幸いです。

全体で二幕3時間20分の公演でした(休憩20分)
2000席弱なので、大きめの劇場です。もうちょっと近くで舞台を観たいなあと思いましたが、これ以上小さいと恐らくチケットは取れていないので、難しいところですね(苦笑)










個人的な感想は、長っ。でした。
殺陣が多い、踊り多い。新感線ってこんな感じなのでしょうか?<新感線は未体験
殺陣は奥州攻め以外は要らなかった気が……。歌はもっと要らない気が……。
どちらも自分の感性にハマらなかったので、こんな感想になっているのかと(汗)
テレビに感化されすぎているのかなあ。
鮮血の表現が多かったのも、ちょっと引きました。リアル、必要かな。分かりやすいけど、斬られても数分元気よく動いているのもちょっとなあ、なんて(実際に斬られて死ぬ場面を見たことないから、どう表現しようと受け取ろうとも自由なんですけどね)

クライマックスのシーンで池を表現するのに本物の水が舞台にセッティングされていたのですが(最前列の客席の皆さんがブルーのビニールを持っていたのは、水除けのためだったのですね)、日常の物を非日常の中で見せる装置が舞台だと自分は考えているので、リアルの水があるのはちょっと引いてしまいました(リアリティを追求している、という見方もできますけどね)
二階席からの観劇だったので、正面からだと見えない大道具さんの動きとかが見えてしまったのも、ちょっと幻滅でしたが、正面から見ることを想定されてるだろうから、これは仕方ないですね。

ストーリーは、リチャード3世知らないので、どの程度なぞらえられているのか分かりません(爆)
源氏と平氏で見ると源氏は勝ち組ですが、源氏と鎌倉幕府と考えると源氏は負け組なんですよね。その話を見るのはちょっとツライですが、着眼点としては面白いなあと感じました。ちょいちょいその頃の歴史小説を見たりしますが、平氏討伐後の源氏は破滅にしか向かっていかないので、切ないですよね(TxT)
個人的にはもうちょっと北条家よりの視点が欲しいなあと思いましたが、建礼門院と通じる装置として女性は配置されなければならないかなあというので、時政とかは出せなかったのかなあ。
というか、建礼門院は必要だったのかな。滅びの象徴で、政子と180度真逆という位置付けで必要だったのかな。
核となるのは、大江広元、というか吾妻鏡。歴史は為政者によって、書き換えられる。正史とは勝った者が作り上げる物。さながらデスノートですよね(笑)。悪を貫くことで歴史を操ろうとした鉈切丸の評価がラストで一転するという滑稽さ。浅薄さを表現しているにしては、観ていて痛くなる描写が多々ありましたが。巴ちゃんとかもう勘弁してください、と目を背けたかったですもの(>x<)

キャストさんについて。声はマイクを通してなので、微妙なニュアンスを拾えないのが残念。
森田氏は、舞台が終わってから正常な身体バランスを取り戻せるか心配になるくらい、ハンディキャップを負った身体を演じられておりました。殺陣の時の軽やかなステップはご愛敬ですね(^^)
抑揚のない喋り方は役を意識されてのことだと思いますが、若干やりすぎているように感じてしまいました。
成海嬢は、まだ硬かったので、回を重ねるごとに良くなればいいなあ。台詞回しがカミカミに聞こえてしまったので。
須賀くんは大きくなったなあ、としみじみ。
いっけい氏は、さすがの一言でした。
生瀬氏、というか頼朝がお笑い担当とは(@x@)
源氏一族の流されやすい気風、というのを表現するには良いかな、なんて思ってしまいました。頼朝は主体性がなくても、歴史の一ページには刻まれてしまうんですよね。そこが鉈切丸と決定的に違う点。
最期のシーンと、幽霊になって出てくるシーンはお笑い要素が排されていて、個人的にはメロメロだったのですが(笑)
でも「道を示せ」と鉈切丸に言うのが、ちょっと解せなかったりしています。それができない鉈切丸には将軍になる資格などないという暗示なのか、殺すだけしかできない能なしという批判なのか。鉈切丸が死ぬことで、殺されていった者たちは成仏できるようになったのかな。
あと、しっくりこなかったのは、建礼門院が現れた時に政子が「私にも預言を!」と言うところ。幾ら生き霊とは言え、相手はにっくき平家の生き残りなのに、託宣的なことを周りの人間が告げられたからといって、彼女から乞うことはあるかなあ、と思ってしまいました。登場人物の中では、鉈切丸に次ぐリアリストだし、鉈切丸のように耳鳴りという目に見えないコンプレックスもないのだから、超常現象を受け容れるのはどうかなあ、なんて。

もうちょっとコンパクトになったら良いなあ、と思いつつ、あと二回、行ってきます。

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