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2011年11月12日(土)18:00~の公演に行ってきました! 当日券が出ていたことに、ちょっとビックリでした。
110分休憩無し。4回か5回くらい、暗転があったように思います(記憶力皆無で申し訳ありません…)
2列目での観劇だったので、舞台全体が見えずだったらどうしようと、とちょっと不安でしたが、座席に座った時の目線がちょうど舞台上にあったので、2列目でも全体が観にくい、ということはありませんでした。キャストさんが前に出て来られた時に、キャストさんが壁になってしまって奥の様子が見えないということはありましたが(^x^;)

パンフレットに書かれていた生瀬氏の経歴でTRICKがKではなくRが反転されていたところで、自分とこの劇の相性が良くないのかなと勘繰ってしまいましたが(東宝さんなのに、チェックする方、しっかり…!)、登場人物に誰一人感情移入することができなかったので、その思い込みは正しかったのかもしれません(汗)

ネタバレ的なことはあまり無いと思いますが、この先の文章は一応畳んでおきます。
淡々と進む舞台ですので、自分が勝手に思ったことばかり書いていて、内容についてはあまり触れていないと思いますが、自分も何を観たのか曖昧な点が多いので…(大汗)
間違い等ありましたら、ご指摘頂けると幸いです。








時代背景について。
20年前、バブル時代に建てられたマンションが舞台となっている劇で、中心となっている竹中氏や生瀬氏が演じられる役が50代。逆算すると30代で青山にマンションを購入し、それから20年、どんな仕事をこなしてきたか詳細は語られていませんがマンションのローンを払い続けることができるだけの仕事をこなして現在まで生きてきている、ということなのです。自分、30代ですが、マンションを購入できるような働き方をしていませんし、これから20年、働き続けられるかどうか分からない(働けるものなら働きたいですけどね!)と思うと、この舞台に出てくる人たちと相容れないのでは、と引いてしまったのです(この舞台が去年だったら、また違ったように観ることができたのかもしれません。20年後、放射能の影響が出ているかもしれません。立川断層に何かあるかもしれません。命を落とす、というifが身近に感じられるようになって、20年という月日がイメージできなくなってきているので…)
考えても詮無いことなのかもしれませんが(^x^;)
かといって、田口氏や山田嬢が演じられている夢を諦めない、という姿勢も作中では評価が定まっていないように感じ、ますます自分が宙ぶらりんの状態だとグラつきながら、拝見しておりました。結局、小説とか写真とか歌とか芸術と呼ばれるモノは、プロ=第一線で働く人が気に入るか気に入らないかで、食べられるor食べられないが決まってしまうのかなあ、と。
自分的癒しは美月嬢でしたとも! 彼女が作中ではいちばんニュートラルな人間だと思います。

感情移入できない最大の点だったのは、他人の話を聞かない人たちが多かったことに尽きると思います。
ちゃんと聞けていれば、この劇は成り立たないでしょう。鳴川が切りつけることはなかったかもしれません。それだけ、話を聞かないということに共感できる人たちが多い、ということでしょうか。
我に我に、という人だからこそ成功した、と言う訳でもありませんし。
他人への思い遣りが感じられないストーリーが、今の自分の肌に合わなかったように思います。すれ違っていたら、震災時にはどうにもならないよ!(>x<)

あと、描かれていない部分が多いのが、自分の不安定さを余計に助長していたのかもしれません(そこを想像するのが、演劇の楽しみなのかもしれませんが…)
岡根は何処から落ちてきたのか? 落ちてきて本当に大丈夫なの? 日野は鳴川に攻撃されたのか? 陣野に彼女は何人いるのか?(そこ、重要なのか…?) 6年前(だったっけ?)のゲームはPS2ではなくてプレステなのか?<プレイし続けている、という点が気になります(だから、重要か…?) 派遣社員は、どんな仕事場で知り合ったのか? 管理人を募集というのは、賃貸で住んでいる早坂が口を出せるような問題だったのか? 4階の住人は何にむかついていたのか? 場面展開の際にどれだけの時間が流れているのか?
…それはそれ、で置いておいたほうが良い問題ばかりかもしれません。

登場人物について思ったこと。
民谷氏は、作中ではいちばん不安定な人ですよね。
ナイフを持った鳴川が怖かった、という証言と、お父さんが怖かった、という蓮ちゃんの証言と、ドライバーを握って自分を失いかけた事が、何より物語っていると思います。
そして、他人の感情には鈍感で空気を読めない。
自分の考えも十の言葉で説明できずに、少しの言葉で相手に悟らせようとする。
仕事を一緒にしたくないタイプですね(苦笑)
ずっと昔にデザインして賞を取ったポスターを貼っているあたり、現在はパッとしなくても仕事を続けていけているように感じました。なので、蓮ちゃんも好きになれないのではないでしょうか。
すれ違いを大きくしていく名人です。
陣野氏は、自信家だけれど、プロ意識の高い人。当初は彼の言葉に納得していたものですが、もしかしたら早坂をモノにする為の詭弁だったという可能性もあるので、何とも言えません。
アマチュアを見下すのは、何だかなあ、と思いますが、自分がいろいろアマチュアだから余計にそう感じるのかもしれません。オフィスレディースに〆られちゃうぞ!(<コラ!)
それと、物凄くミーハー。可愛い女の子は大好きなのね。他人のトラブルは大好物なのね。話をややこしくさせている自覚が無いのもどうしたものか、という感じですが、推進力の無い民谷氏とは良い関係なのでしょう。
早坂嬢は、甘い人に思いました。陣野と付き合ってから、影響されまくりじゃないですか!
誰に対しても親切でいるようだけれども、それは親切な自分に酔っているからなせる技のような気がしてなりません。
岡根氏は、優柔不断なところが、いろいろと…。
自分を悲劇のヒーローにしてしまいたがるのも、ちょっと苦手です。
日野氏は、民谷氏に指摘されているように「あなたのため」ではなく「自分のため」を満足させるために鳴川を謝らせようとしていきます。
蓮ちゃんは、この中では中立の立場だと思いますが、付き合う男性の乗り換えの早さにはビックリでした。
…誰にも感情移入できませんでした(TxT)

バブルの残滓、というのが彼らの日常なのかな、と思ったりしましたが、もう一度観に行った時にこの感触は変わるかな…。

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