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最後の挨拶で山本太郎氏が仰っていたのですが、数えてみたら14回目の公演で合っておりました(^x^)

9月13日(日)の昼公演(13時〜)に行ってきました。
日曜日の昼公演のおかげか、小学生くらいのお子さんもいらっしゃいましたし(お子さんが見ても大丈夫なのか、ちょっと心配です。差別用語も使われてますし、売春とか話題になってますし。保護者の方のフォロー次第ではどんどん見て貰いたいのですが、言葉の問題は難しいですからね…)、世田谷マダムっぽいオバさま方も大勢いらっしゃいましたし(年齢層が高め、とはさんま氏も言われてました)。
休日は腕時計を持たず、公演前に携帯の電源を落としてしまうので時間ジャストに始まったかは定かではありませんが、終演後に携帯の電源を入れたら25分オーバーしておりました(^x^;)
最後の挨拶で「今回はこれ以上出てきませんので、どうぞ席立ってください」と言われていたので、長くなってしまった、という認識は演じられている方々もあったのですね。
初回と比べると笑いのテンポが良くなっている気がしたので、長さは全然気になりませんでしたよ! ずっと笑いながら拝見してました!
(食事と鵜匠と女郎蜘蛛のクダリは、一度見てネタを知ってしまっているので、フライング気味に笑ってしまいました。スミマセン…)

何より、自分、この回を最前列センターという有り得ない良席で観劇していたので、その事に感動しておりました。お隣りに座られたオバさま方がツボに入るとずっと笑われていたので、ちょっとさんま氏もやり難そうだったのが、勿体なかったなあ、と。
もうねー、舞台まで2メートルくらいなんですよ。吹き出したご飯粒が飛んでくるんじゃないかと冷や冷やしちゃうんですよ!(味噌汁は液体で危険だから、小道具として準備されなかったのでしょうね)
ドンパチシーンの火花がちょっと怖く感じちゃうんですよ! 手紙を読むサキちゃんのシーンが(TxT)
役者さんの表情もよく見えましたし(顔をガン見るすのも失礼かと思うのですが、こういう場合、どこを見ればよいのでしょう? って役者さんはあまり気にされないものなのでしょうか。うーんうーん)、ポソッと言われる台詞もちゃんと拾えましたし、それ以外の台詞もちゃんと拾えて良かったんですよー!(耳があまり良くないので、何を言っているのかよく分からない時があったんですよね、一回目に観劇した時とか…)
舞台全体があまりよく見えないのは難点でしたが、声を出される時のお腹の動きとか、息つく胸の動きとか、小さな表情の変化まで見る事が出来て、なんかホント、色々ゴメンナサイ、という感じでした!(山本太郎氏の筋肉の動きとかねー、生瀬氏の悪さを思い付いた時の顔とかねー、徳永えり嬢の悲しい表情とかねー、生々しくて息詰まりそうでした!)

二回目の観劇で、話の筋を知ってから観れたので、一度目よりもグッと作品に愛が湧いてきました!
個人的な事ですが、人生の殆どを東京で過ごしているワタクシですが、生後1年だけ兵庫県で過ごしたのと、母親が兵庫県人ですので、自分の感覚は関西の方に近い気がしているのですね(厳密に言えば違うことは分かっておりますが)。なので「岩田のおっちゃん」とか「あめちゃんでどうや」という関西弁な台詞にちょっとノスタルジーを感じておりましたw(我が家では、親戚は皆おっちゃん、おばちゃん呼びです。母親は飴を持ち歩いています)

この先、ネタバレ含めた感想というか、二度目に観て気付いたこととかをツラツラ書いていきます。
内容知りたくないよ! とか、御託ウザイよ! という方はスルーくださいますよう、お願い申し上げます。

初回時と違うなー、と感じたのはお笑いシーンでの自由さのアップでしょうか。
山西氏と八十田氏のさんま氏へのツッコミがテレビの前の視聴者目線で、ソコソコ! という感じで嬉しかったのですよ!
(いちいち拾うので、上演時間が長くなったのでしょうね。面白く拝見できたので、どれだけ長くても大丈夫でしたが!)
自分、大変失礼なことに、山西氏がポツッと仰った「歌は好きなのは認めますけどね〜」という発言に一番に笑ってしまいました。最前列で、本当に申し訳ないことをしたと思ってマス…(その後、山西氏はさんま氏から後頭部に足蹴を喰らってました。本当に、スミマセン…)
それが冗長にならずに、言葉かこれでもか、と言うほど被ってくるので、見ていて飽きませんでしたよ!
あ、覚醒剤ネタは、保釈かどうか〜と、ちゃんと進展しておりました!(苦笑)
あとはさんま氏と生瀬氏の掛け合いシーンでしょうか(自分は生瀬氏贔屓で見ているので、いちばん一生懸命見てましたw)
・なんでや→世田谷(幡ヶ谷が無くなってました。昔、住んでた所の近くで地名が出てきてちょっと嬉しかったのですが…)
・下落合でなくて落合でよろしいがな(下落合云々が無くなってますね)
・実際に○ンチョウはされてませんでした(さんま氏の気分?)
珍しく生瀬氏が噛まれて「じぼん」と言われてたのを、しっかりとさんま氏は拾ってましたよ!
「自分のことじぼんと言うようなヤツに〜(兎や角言われたくないわっ、というようなことを言われていたと思うのですが、ウロ覚えです…)」
じぼん、ちょっと自分の中でブームになってしまいそうですw
このシーンで「ヒゲ、描いとるくせに」「ヒゲ描いて誰かに迷惑かけたか!」というやりとりがあったので、赤門に向かって「この辺りでワシ以外のヒゲをはやした声の大きい男をやってしまえと命令しても〜」(台詞は適当にしか覚えてません…)のクダリで自分は笑ってしまいました。スミマセン…。
この後のシーンで、昭彦と赤門の計画に算段を付けている後ろでちゃんと打ち合わせをしているように見えたのが、さすがだと思ってしまいました。カッコイイ男気溢れる大人、という感じでしたとも!

それで、二回目にしてストーリーで気付いたことも結構あったので、自分的メモ。
初回で観た時に気付かなかったのですが、「死んでいく者に死ぬな、と言うのは自分のエゴや」という台詞にグッときてしまいました。
思えば、このストーリーというか登場人物たちは、エゴを剥き出しにして生きていると思うのですね。
岩田の自分が稼げさえすれば良いというエゴ、昭彦の父親の仇を討つ為に他人を犠牲にするエゴ、トラさんの自分が妹とサキの代わりに病気になれば良かったと言うエゴ(トラさんが土下座した時に母親から逃げるな、とゴローさんの台詞も大好きです。ゴローさんは逃げない人なんだなあ、と)、サキのお父ちゃんは良くてもアタシは嫌なの(だから、父親の保釈金を払った)というエゴ。ワルシャワは、まあええか(いやいや、動物的本能に忠実なエゴ、というのもあると思います)、京大もたまちゃんも赤門も、それぞれエゴを抱えて生きている。
というか、エゴって人間ならば持っていて当然のモノだと思うのです。それが、こうポーンと入ってくる台詞で言われていた、ということが自分的には嬉しくて。
〜すれば良い、というのは相手にとって良くなる、という以前に良くなった相手を自分が見たくて、その事で自分の気分が良くなる、という側面が少なからずあると思うのですね。他人への親切は裏を返せば自分の自己満足、自分への親切に他ならないというか。
自分がより良く生きて行くためにはエゴは必要なモノだと思いますし、他人のエゴを否定することはできません。
過剰にならないエゴ、許容されるエゴ、その見極めというか、駆け引きというか、人間関係の中で雁字搦めになってしまいそうなモノを貫き通す強さというか、そんな人間たちを描きたいのかなあ、なんてちょっと思ちゃいました。

それと、言葉を非常に大事にされてるのを感じました。
「本当の事を言ってしまいそうで」というのは、ゴローさんの嘘を吐けない人柄だと思うのですが(岩田と真逆ですよね)、言ってしまった事は真実になってしまうし、言ってしまった以上は言ってしまった事に責任を取らなければならない、という姿勢を感じたのですね。言霊が根付いているというか、その分をさんま氏本人とオーバーラップさせている気がしたというか。
出任せが言えない、というのは正直者がバカを見るとか、世渡り下手に通じるモノだと思うのですが、それを体現するゴローさんが強く、正直で、理想であり夢なんじゃないのかな、なんて(トラさんはそんなトコロが好きになったに違いないさ、と妄想してますが)

あとは、昭彦の位置付けが難しいなあ、と。アパッチの人たちと対比して「自分はフツウだ」と言うのですが、フツウという言葉ほど曖昧なモノは無いんじゃないのかな、と。
サキのフツウの幸せを叶えるために、ラストは花を持って登場したのかな。彼の本心は最後の登場でしか明かされていないのが、何とも憎いところです。
今回の騒動の根源悪だとは思うのですが(最初の内でも、舞台からはける手前の一瞬に、厳しい表情を作られているのですね。常に左脇を庇うように動かれていたり、彼の役回りを知ってから拝見すると、些細な動きにも気を配られているのが凄いなーと思いました!)、難しい役回りですね。
昭彦と比べると、岩田は最初から一貫して抜け目のないヤツで、悪いやっちゃなーと思いながら観ておりました♪(そんな役柄、大好きですとも!)
彼には他人を信用しない(同じ組の者に対してもね)というポリシーがちゃんとあるのはブレてないですよね。そのブレの無さはゴローさんと通じるものがあるのかもしれません(それまでアパッチとしてやってきている腕っ節はあるわけですからね!)
祝儀泥棒には気を付けろ、と言った傍からお金をかっ払ってますし、ロクな死に方しないんじゃないのかなあ。

前に書いたこととダブってしまいますが、サキちゃんの最後の台詞「辛い時には笑っていたい。嬉しい時には涙を流したい」から始まって「助けて」は、近くで拝見してその迫力というか辛さというか、痛々しさに胸が詰まりました。ウルっと来てしまいました。
昭彦の裏切りを知らずに、昭彦の腕の中で息を引き取った彼女は幸せだったのでしょうか。
…と感動しているのに、おお、足許に血糊が入っていた瓶が転がってる! とか冷静になって見ている場合ではないと思うのです、自分…(何時、口にしていたのか分からなかったので、役者さんって凄い! と感心してましたよ!)

そんなこんなで長々と書いてしまいましたが、時間とお金があればもう一回観に行きたいなー、なんて思ってしまいました。いっぱい笑えて、いっぱい心が震えて、素敵な舞台なのですよ!
次回作『ワルシャワの膝』を楽しみに待っております!(次回作〜は、挨拶の時に生瀬氏が仰っていたので! …ワルシャワの膝ってことは、頭!?)
吉田鋼太郎氏のアパッチ=鵜も是非見てみたいですし!(御本人がやりたい、と仰ってるらしいですよ!)

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