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テンペスト大阪千秋楽に行ってきました! 一ヶ月ぶりのテンペストだ~! 楽しみにしておりました!
新歌舞伎座はまだ新しい劇場のようで、施設はとても使いやすかったです。座席も広く作られておりましたし。
ただ、劇場常設の売店が多くてビックリ。新歌舞伎座、と名前が付いているくらいですから、歌舞伎をメインに上演する劇場なら仕方ないかなあ、と思ってみたり(かなり昔に行った国立劇場がそんな感じだったと思うのです)
劇場内で飲食OKというのは歌舞伎スタイルかな、と感じたので。30分休憩があったのは、お弁当を食べるための時間だったのか!
休憩時間中にアイス最中を売りに来られたことにも驚きました<アイス好きとして、勿論購入させて頂きました! 味はバニラ、抹茶、小豆。劇場でアイスを詰めているのか、皮がとてもパリパリしていて美味しくいただきました♪
座席数は花道が無いので1529席(公式サイトより足し算)。赤坂ACTシアターより広い、と感じたのは間違いではなかったです(1324席)。
ブログを書くにあたり、公式サイトをようやくちゃんと見た(苦笑)のですが、近鉄さん系列だったのですね(だから近鉄線からは近かったし、隣の百貨店と繋がっていたのか!)。文化支援をやられている企業さんはステキだと思います。回数券制度、ステキすぎる…!
千秋楽なのでお祝いの花はありませんでしたが、ファン一同から、という花が一つあったのが印象的でした。撮影禁止となっていたのは、送り手さんたちのプライヴァシーに配慮したものだったのか、仕込みだったのか、ちょっと気になってしまいましたけど(汗)
席は1階の6列目。かなり下手寄りだったので、舞台の中心がちょっと見にくかったです。首を常に曲げていなければならなかったので、首が痛くなったのは辛かったかも。

この先、ネタバレ含めた観劇の感想になります。
全公演終了しておりますが、映像化されるまで見たくないよ! 他人の意見なんか知ったことじゃない! と言う方は御覧になられませんよう、お願い申し上げます。
自分的には、この公演で3回目の観劇になりますので、既出感想となるべく被らない話を書くよう心掛けます。
前の感想、読んでやっても良いぞ、という方は左列に表示されてます カテゴリ→PLAY から辿って頂けますよう、お願い申し上げます。








いかんせん寝不足だったので、途中でちょっとウトウトしてしまったのですが(汗)
初めての千秋楽体験でドキドキしていたのですが、普段と変わらなかったような気がします。むしろ、初日のほうが弾けていたくらいに思います。
一週間前に大震災が起きてしまったので仕方の無いことだったのかもしれませんね(計画停電発動される度、生瀬氏が育てている珊瑚の装置は大丈夫か心配しております^x^;)
以下、だいたい劇中の時間に沿って、思い付いたことを書き連ねていきます。

寧温と朝薫の登用祝いの最中、首里城に並ぶ三司官をはじめとする方々がものすごく楽しそうに踊ってました。
このシーンに限らず、三司官の息抜きっぷりが良い感じでした!
祝いの踊りの中、3回目にして、嗣勇がいちばん下手側にいたことに気付きました。腰を落として回りの女優さんたちと見た目の高さが変わらないようにされておりましたとも! 指先がとても優雅でしたよ!
尚育王の台詞の合間、体調不良で激しく咳き込みながらも徳馬氏が「頑張る」と小さく言うのが可愛いらしかったです。寧温や朝薫には声を張り上げて喋るのに、頑張るだけ小声だなんて!
論文の要旨を述べる際、安田氏は日本と琉球、混同していたように感じました。
聞得大君の大画面の出オチは大阪でも健在でした!
預言無し。「わらわには見える。――(恐らく、面倒だから、と言っていた気がします)そっち行くわで大君」で、スクリーンの前にすぐ登場。登場するシーンをやり直すのと、白龍はお約束ですね★
薩摩藩でキレる仲間嬢は、あまり山田っぽいことはありませんでした。千秋楽ということで、声に疲れが出ていたように思います。
雅博が崖で歌うシーン、進むにつれ最後の音程を面白いほどあげて歌っておりました(♪の~↓~↑♪)。ついでに立ちションで遊びすぎです(笑)
握手を拒もうとする寧温が、何とも言えず可愛かったです。
聞得大君の事業仕分けで拍手喝采!
「二番じゃダメですか、ダメなんですっ」で大爆笑でしたよ! さすが大阪、笑いの街や!<いろいろ誤解しております
「後悔させてやる」と言い放つ聞得大君が艶然と力強くて、ドキドキしっぱなしでした。着物を翻す悠然さが大好きです。
雅博の登場がついに「オッス! オレ、浅倉!」と完全に悟空になっておりました!(立ち回りも当然、意識なさっているのでしょうね!)
聞得大君確保のシーンでの松明が燃える燃料の匂いが流れてくるのに、舞台との近さを感じました。
阿片事件のはじめ、安田氏の引ける腰がさらに強調されてました。ええっ、と言うのに勢い良く腰引きすぎです! ムーンウォークまで華麗です。
徳馬氏に首根っこ捕まれる仲間嬢。ちょっと可愛い。
気を失った聞得大君を真横に倒して担ぐ手下三人。あまり敬われているような気がしません…(原作でも気難しい人間として描かれておりましたからね)
消息を絶った寧温の人相書きを持って捜索中、福士氏が寧温を見かけなかったと言う村人に対し関西弁で「アホボケワレ!」
なんてベタな関西弁ツッコミなんだ! 大阪だからやってしまったのですよね! ご当地ネタは良いですね!
尚泰王のアヘン中毒っぷりがさらにアップしていた気がします。危ない人のテイストを多く付けられておりました。
寧温に呼び出され、寧温と手下が戦闘中、徳馬氏は崖の下でずっとノリノリで踊ってました。ダンスは至高の快楽を体現なさっておりました!

二幕冒頭の八重山での踊りの場面。
皆で踊りが終わって喜ぶ、という絵が変わり仲間嬢ともう一人の白塗りの踊り手さんとで踊りの感想を語っていたのですが、それがまさか「美しい隣人」と振るためのネタだったとは!
在番が「美しい人」と尋ねた後、白塗りのほうが応じようとするので、仲間嬢を呼びたいがために「そこの美しい隣人!」と来たのですよ! さすが堤氏! 使える物は絡めてきますね!(関テレさん制作、というのもあって大阪で組み入れたのかもしれませんね。あ、ACTだと他局か…)
その後に続くセリフが(最後のほうは爆笑で聞き取れなかったのですが)「ワシの知り合いのマイヤー沙希という人間に似ている~」でしたとも。ドラマと舞台が良いタイミングで被ってましたものね!
あごむしられのお供のお二人の呼吸が見事にピッタリで、鳥肌ものでした。
牢に入れられた真牛が睨み付ける視線の先が自分の席の辺りだったのが、ちょっとドキドキしておりました。
聞得大君と同じで、ペリー提督もビジョンに映った途端に笑いが起こってました。二大出オチなキャストさんですね!(パンフレット見ない限り、徳馬氏が五役も演じられてるなんて、知りませんものね)
真鶴に悪阻が現れた時、龍の映像がカットインしてましたっけ…?
この場面、東京では客席に二人が降りていたような気がしたのは記憶違いだったでしょうか。
3回目にして、真牛が寧温の正体をバラした時に「薩摩の男とも姦通して」と言っていることに気付きました。何時の間に…? 明の父親を惑わすための真牛の妄想と片付けて良いのかしら?
朝薫が寧温に勝ったと宣言するシーン。王族の血を引く君だから僕は君に勝てなかった、と負けを認めるにも理屈を捏ね回す朝薫の性格は、舞台のほうが一貫していたかな、と思います。
朝薫が首里城を燃やすシーン、途中で松明が消えてしまったのが残念でしたが、それでも熱い物を持っているように演技されている安田氏はさすがでした。
明を抱える真鶴がマイヤーに見えたのは、自分だけではないはずだ!(力説)
最後の聞得大君の崖のシーン。国は消えても民は残って生きていく、という言葉がこの時節に聞くと強く心に響きました。民をないがしろにしている政治って…。
バンザイ! はやっぱり馴染めませんが、元手下たちの動揺っぷりが巧く表されていたように感じました!
最後の真鶴の踊りのシーンで死者が舞台の端に並ぶのですが、怖いくらい張り詰めた表情が印象的でした。聞得大君と同じく、国を救えなかった無力感が強く漂っていたと思います。
エンディングテーマが流れる挨拶の最中で、ほぼスタンディングオベーションになっていた会場の一体感は最高でした!
カーテンコールは二回。
最初のカーテンコールで、仲間嬢が東日本震災の義援金を呼び掛けてました。著名な方が喚びかけてくださるのは良いことだと思います。皆さん、よろしくお願いします!(自分はほかで募金させて頂きますが…)
生瀬氏が真顔を崩さなかったのは自重されているのかなあ、と思いつつ、震災が起きたことが舞台の作りに少なからず影響を与えていたのかなあ、と思いました。地震があったから、預言も自重されたのかなあ、と(ここ一週間のニュースは震災しかありあせんから、選択の余地なく地震について言わなければならなくなりますものね)
お帰りの~のアナウンスが一度流れましたが、それからもう一度、全員でカーテンコール。
生瀬氏の投げキッスも会心の笑顔もなくちょっと残念。山本氏は両手を小さく振っておりました。

以上、簡単ですが、観劇の際に感じたことでした。



3回観劇して何より思ったことは、聞得大君大好きだ、ということです(苦笑)
終始一貫してキャラクターはぶれておりません! 天上天下思想、大好きです!(≧x≦)
最後にはドラマ化のお知らせか何か入ると思っていたのですが、そちらも無かったのでドラマのほうの情報は改めて出るのを待たなければなりません。ドラマも楽しみにしております!
…本当に、このままのキャストさんで!(≧x≦)



お読み頂き、ありがとうございました!



<3月23日3:27追記>
ブログを読んでくださった方から「バンザイは時間が経つとニュアンスが変わっているように感じる」とメッセージを頂きました(Mさま、ありがとうございます!)
教えて頂くまで自分もすっかり記憶の彼方だったのですが、千秋楽では抑えた感じで生瀬氏は「バンザイ……!」と仰られていたような気がしました。
初日は、それこそ出征する人間を見送るかのような、勢い良く「バンザイ!」と言っていたと思います。おかげで、バンザイが自分の中で受け入れられなくなっていたのですが(苦笑)
この時は、大日本帝国軍が繰り返す「バンザイ」という言葉を、馬鹿の一つ覚えしか口にできない下衆ども、というニュアンスで使われている気がしました。
比べて、千秋楽の「バンザイ」は哀愁というか憂いを帯びているように思ったのです。日本の行く末を知って、同情と寂しさを寄せたように思えたと言いますか。
琉球という国は無くなり、琉球は日本の一地方になってしまう。日本はアメリカのおかげで鎖国が終わり、自力で近代化への道を進んでいると勘違いしているが、西洋という先駆があったからこそ近代化へ踏み出せた事に誰も気付かない。外国を頼らなければならないのは、琉球と変わらない立ち位置。ならば、いずれ日本も琉球と同じ運命を辿るだろう、という預言(もしくは呪詛)をこめて「バンザイ」と日本の言葉を借りて最期の言葉にしたのかなあ、なんて考えてしまいました。
それでもやっぱり、誰よりも琉球を愛している、と言って憚らない聞得大君には日本を象徴するような言葉を使って欲しくなかったなあ、と(苦笑)

琉球が無くなる日について、書いている内に思い出したのでちょっとメモっておきます。
聞得大君の独白は「民の声が分からなかった。どこで道を踏み外したのか。支配者が変わろうと自然は変わらない。ならばこの自然の一部となって琉球と共にあろう」。要約するとこんな感じかなと自分は受け取っております。
対して真鶴は「正道を貫いて政治に携わってきたのに、寧温が描いた理想の政治は志半ばに終わった。生きる希望であった子を失い、母親としての自分にも何も無くなった。それでも終わらない命をどう紡いでいくか」と踊るわけです(解釈は自分バイアスがかなりかかっておりますので、的を得ていないと思いますがご了承くださいませ)。
自然に思いを馳せる巫女と、人の営みに苦悩する王の母と。
それまでの二人の主張をは逆の境地に到達してしまったのが面白いなあ、と思ったのです。人間的であるけれど、どちらもらしくない、というか。そこに至るまでの成長物語という見方もあるのかもしれませんね。一元的に物事を計ることはできない、と。
あ、聞得大君本来の役割に回帰した、というようにも考えられますね。自然を司る、という点では(舞台上では端折られてますけど!)

そして、民の心が分からなかった、というのは現代の政治にも通じるものなのではないかなあ、とガラにもないことを思ってしまったりしましたよう。
民あってこその国なのですから!

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