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2月10日(木)のレイトショーで観てきました。
ギリギリに家を出たので、映画館で切符を買った時に「そろそろ予告終わりますが、良いですか?」と言われました。入ったら違法コピーパントマイムだったので、本当にギリギリでした(焦)
ちなみに、自分含めて、鑑賞者は6人でした。平日で、夜半から雪という天気予報のレイト(しかも都下。駅からは遠い)は、こんなものでしょう(苦笑)

普段、感想を書く時は続きを畳んで書くことが多いのですが、ストーリーのアウトラインは判明しており、その通りに進んでいきますので、今回はこのままで進めさせて頂きます。

個人的にお涙頂戴ストーリーはあざとく作られている印象があるので好きではないのですが、クサナギ氏が主演となれば話は別です<クサナギ氏好きなので
映画の途中から涙が止まりませんでしたとも!(>x<)
竹内氏との共演と言えば黄泉がえりが思い出されます。パンフレット、若いなあ!<買ってましたw
2時間19分と上映時間はちょっと長めなのですが、長さを感じずに観ることができました。書かれた短編の映像化が折々に挟み込まれていたのが良かったのかもしれません。
実話が元になっており、奥様が死ぬ、という終わりに向かって進むストーリーなのですが、観ていて悲しい気持ちにはなりましたが、暗くて憂鬱な気分になることはありませんでした。
哀しいけれども、浄化される物語。
澄んだ気持ちになったのは何でだろう、と考えてみると、もの悲しいトーンにならないように撮影された、というのがあると思うのですね。
背景に白や太陽光が使われていることが多いというか、作中の牧村夫妻の明るさと相俟って、明るく光が溢れている感じを受けたのです。
希望が砕かれていく様を暗さで表現したハリーポッターと死の秘宝1と180度違うなあ、と思いました。ハリポタの上映時間は2時間26分なのですが、7分しか変わらないのにハリポタは暗くて重くて死が立ちこめていて、見終わった時はグッタリしてしまったので(^x^;)
こちらは見終わって、涙で目はシバシバしていたのですが、気持ちは凄く晴れやかでした。

ストーリーはノンフィクションなのですが、監督の星護氏らしさが随所に出ているとうか、ファンタジーっぽく撮られていたのが、別次元での出来事として捉えさせていたのかもしれません。
現代日本の話なのに、古い建物を多用してノスタルジックさを出されていたこともあるでしょうし、細部の作り込みの細かさは、さすがです。様式美が素敵です。
随所に挟まれる1788の短編は数本ですが、それらはフィクションで、その話を映像化しているので、現実と非現実が合わさって実話という感触が遠ざかった気がします。だからこそ、死に向かっていく物語がキレイな物語として成立したのかな、と。

話の展開は、あらすじで紹介されている以外にはあまり無いのですが(汗)
僕シリーズの常連キャストさんたちの安定感に癒されておりました♪
大杉氏の主治医は心強く感じましたし、浅野氏のミステリアスっぷりも素敵でしたし、小日向氏のお茶目っぷり発揮されてましたし、谷原氏の色男っぷりは相も変わらずでした!(≧x≦)
派手なイメージがあるのに、実は誰よりも牧村夫妻を気遣うキャラクターに惚れ惚れさせて頂きましたとも! 谷原氏、似合いすぎ! さすがリアル花輪くん!(と自分は思っております・笑)
その奥様役は吉瀬氏。超クールビューティーな外見の夫妻でしたよ! なのにハートフルなんて、素敵すぎます。

それと、自分が拝見していて、久し振りにクサナギ氏がハマッた役を演られたなあ、というのも鑑賞後、嫌な気持ちにならなかった一因ではないかと思います。
直向きにのめり込んだ時の吸引力は凄いものがあると、自分は思っておりますので!(小日向氏と対面するシーンは笑うシーンなのですが、演技の緊迫感はどのシーンよりもあったと思うのです。凄い好きなシーンですw)
奥様への想い、小説への想い、一途で強い愛情。
癒し癒され。生かし生かされ。
生きていることは素晴らしいことだけれども、それが全てではない。
死は終わりではなく、絆を深化させるものなのだ。
そんなことを感じさせてくれた映画でした。

個人的には、クサナギ氏のキスシーンにドキドキしておりました!
ストイックなのにセクシーさを感じましたとも! 骨張ったソリッドな横顔のライン、大好きなんです。ラブシーン、もっとあっても良いのに!(≧x≦)<コラ!

気になったことは、最近、クサナギ氏の滑舌があまり良くない気がするのですが…(大汗)
舞台の場数が多い役者さんと共演すると目立つというか、聞き難いときがあるというか。高めの舌っ足らずな声はスゴク好きなので、語尾がハッキリしたら台詞の説得力がもっと増すんじゃないかなあ、と素人感想を残しておくことにします!(脱兎)

仕事がバタバタしていて、ちょっと疲れていた自分には、とても優しく癒される映画でした★

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