再放送で見たベラドンナ回の感想です。
スペリオール連載で見ているので、最近見たばっかだった気がしておりましたが、ちゃんと見たのは多分去年のイッキミ以来ではないかと(シナリオは読みましたけど)
ワイドに対応していない画面が素敵、と思いながら再放送の録画を見ていたのですが、見終わったらうっかり録画を消してしまいました。あああ、今度何時再放送するか分からないのに!(>x<)<DVDは持ってるのですが…。スリム版も欲しいくらいですが…。
そんなこんなで、改めて思った『ロンドンからの帰還』『特命係復活』です(正式タイトルで呼ばれること、少ないなー<自分だけだよ!)
スペリオール連載で見ているので、最近見たばっかだった気がしておりましたが、ちゃんと見たのは多分去年のイッキミ以来ではないかと(シナリオは読みましたけど)
ワイドに対応していない画面が素敵、と思いながら再放送の録画を見ていたのですが、見終わったらうっかり録画を消してしまいました。あああ、今度何時再放送するか分からないのに!(>x<)<DVDは持ってるのですが…。スリム版も欲しいくらいですが…。
そんなこんなで、改めて思った『ロンドンからの帰還』『特命係復活』です(正式タイトルで呼ばれること、少ないなー<自分だけだよ!)
取り敢えず、冒頭15分(キャストクレジットが出るまで・爆)を食いつくように見て、それ以後は流して見ていたのですが、やっぱ血反吐で腹切りだよね! と思う自分はダメだと思います(コミックではお腹は切られていない感じだったので)
初っ端から浅倉氏語りですけど(メインは親父キラーなのに、ごめんよベラドンナ!)、この話に出てくる浅倉氏はもっとも素の状態なんだと思うのです。preの時には殺人鬼という素性をオブラートで隠していますし(犯人だとバレないようにまばたきに気を遣ったと生瀬氏は仰られてますし)、目撃者で登場した時には殺人鬼という彼岸の存在として手塚少年の前で振る舞わなくてはならなかったし。その薄皮一枚剥いだ分がちゃんと表現されていて、やっぱ凄いなあ〜と思ったのです。
死刑判決を受け、殺人鬼ということを隠さずにいられるからこそ、あからさまに他人に敵意を剥き出しにするし、「ども〜」みたいな検事時代には絶対言わない物言いをして相手の神経を逆撫でたりするし。
浅倉氏の素の本気(私怨ですが)を目の当たりにした亀山夫妻(この時はまだ結婚してませんけどね)の戸惑いの様子も、これまでとは違う関係、というのが表れていて好きだったりします。
考えてみたら、このシーンが最後の対面なんですよね(TxT)
それでベラドンナなのですが、この話は浅倉氏の対極で作られている話のような気がするのですね。マザコンvsファザコン、みたいな。
浅倉氏
・娼婦の母親が嫌で殺す
・売春経験がある女性を「(母親みたいな)娼婦だから殺す」
・刺殺→狙ったら即
・社会的地位の仮面(=男性的)
小暮嬢
・自分を愛してくれないから父親を殺す
・父親似の男性を「パパじゃないから殺す」
・毒殺→何時服薬するかわからない(サプリ常用者か調べてたんかい!)
・虚言で自己擁護(=女性的)
同族嫌悪的に二人を引き合わせて、引き立たせているのが面白いなあ、と思ったわけです。
どちらも歪んだ愛情が最初の殺人を引き起こし、そのひずみに囚われたまま生きてきた、というのも似ているんじゃないかと。
小暮嬢といえば、相棒の中でも屈指の悪女ですけどね(あと思い浮かんだのが紘子ちゃんと雛ちゃん。…どれも輿水氏キャラですがな・苦笑)
また見ていてムカつく悪女キャラが出て来て欲しいものです。
あと、この話はシナリオ掲載誌を持っているのですが、カットされているシーンが結構あるのですね。何故記憶しているかって、浅倉氏関係が多いからなんですけど(爆)
でもカットすることで、無言で感情を巡らす、というシーンが増えているのですが、それはそれで良くなってるんじゃないか、と思うのです。
説明的な台詞が多いのでそれをカットすることで、イッちゃってる感が余計に出ているというか不気味さが増していると思うのですよ。無言で視線だけを巡らすとか、相手を凝視するという表現で。どう浅倉氏が受け止め、逡巡しているのか、というのが見ている側に想像させるのが巧いなあ、と感じたわけです。
あんな人と面会したら怖くて泣いちゃいますよ、自分(苦笑)
さらに浅倉氏話なのですが、武藤先生との会話で「生命が惜しくなったよ」と言うのですが、ここで初めて自殺、という選択肢を浅倉氏が得たのかなーなんて思ってしまいました。
自分に興味がある、なんて言う人間と出会うことがこれまでの彼の人生の中でどれだけあったのかなあ、と思うと、その一言ででも充分生き方を揺さぶられるものがあるんじゃないのかと思うのですね。しかも、かつての自分と同じ法曹界に身を置いている人間から言われている。彼女を好敵手と認めたからこそ、彼女と過ごすことができない自分の生命を惜しむ。もっと早い時期に出会っていれば、違う生き方ができたかもしれないのですが、それは叶わない話なので置いといて。
このやりとりと、pre2の懺悔云々、罪深い云々、美和子さんの「宗旨替えした?」発言から、浅倉氏、もしかしてクリスチャンなんじゃ、とも思いました。宗教上自殺を禁止しているので、タブーがかかっているpre2逃走シーンでは屋上から飛び降りず、枷が外れた今回は断崖から飛び降りている。神に生かされているわけではない、自分自身の生命ということを意識したのではないのかなあ、と思いました。
遺言もちょっと好きだったりします。音にして読みやすい言葉というか、リズムが良いというか。さすが輿水氏という気がします。
何気に飛び降りシーンも大好きです。全力でえいっ、みたいな感じがするのが、なんか嫌なシーンですが微笑ましい感じがするのです。
やっと、いろいろ書けてスッキリしたー(笑)
この話は自分がリアルタイムで見出した回なので、思い入れもちょっとあるんですよ。こんな事を6年間、延々と考えていたなんて、気持ち悪いなー自分(苦笑)
再放送pre2→season2と見ていたおかげで、後から見たseason1に浅倉氏が殆どいないことにビックリしたのも良い思い出です。season2はこんなに出ているのに、いや、むしろ影の主人公な気が…
他にも好きなトコロはいっぱいあるですよ、ベラドンナ。
運転免許試験場の亀山氏ですし、右京さんは休職中ですし(そりゃ捜査したら怒られますよ)
ラムネ初登場ですし(「あー、頭が痛い」は名台詞だと思います!)
相変わらず伊丹氏とは張り合ってますし(三浦氏まで肩ぶつけ合いに参戦してますしね!)
敵か味方か分からないけれども、やっぱり特命に肩入れしている小野田氏とか(島流しより免職のほうが堪えると思うのですが…)。
新しく『特命係』と付けられるプレートも、season1までの特命係とは違う特命係が始まるぞ! というドキドキ感が感じられるのも好きです。
そして何より、「アイツは死んだんだ」と自分に言い聞かせる亀山氏がいる特命部屋に何時もの調子で入ってくる課長の「ヒマか!?」が大好きです。ああ、これが特命係の日常なんだよ! という感じがして。
まさしく終わりのはじまりな、season2初回ではないでしょうか!
初っ端から浅倉氏語りですけど(メインは親父キラーなのに、ごめんよベラドンナ!)、この話に出てくる浅倉氏はもっとも素の状態なんだと思うのです。preの時には殺人鬼という素性をオブラートで隠していますし(犯人だとバレないようにまばたきに気を遣ったと生瀬氏は仰られてますし)、目撃者で登場した時には殺人鬼という彼岸の存在として手塚少年の前で振る舞わなくてはならなかったし。その薄皮一枚剥いだ分がちゃんと表現されていて、やっぱ凄いなあ〜と思ったのです。
死刑判決を受け、殺人鬼ということを隠さずにいられるからこそ、あからさまに他人に敵意を剥き出しにするし、「ども〜」みたいな検事時代には絶対言わない物言いをして相手の神経を逆撫でたりするし。
浅倉氏の素の本気(私怨ですが)を目の当たりにした亀山夫妻(この時はまだ結婚してませんけどね)の戸惑いの様子も、これまでとは違う関係、というのが表れていて好きだったりします。
考えてみたら、このシーンが最後の対面なんですよね(TxT)
それでベラドンナなのですが、この話は浅倉氏の対極で作られている話のような気がするのですね。マザコンvsファザコン、みたいな。
浅倉氏
・娼婦の母親が嫌で殺す
・売春経験がある女性を「(母親みたいな)娼婦だから殺す」
・刺殺→狙ったら即
・社会的地位の仮面(=男性的)
小暮嬢
・自分を愛してくれないから父親を殺す
・父親似の男性を「パパじゃないから殺す」
・毒殺→何時服薬するかわからない(サプリ常用者か調べてたんかい!)
・虚言で自己擁護(=女性的)
同族嫌悪的に二人を引き合わせて、引き立たせているのが面白いなあ、と思ったわけです。
どちらも歪んだ愛情が最初の殺人を引き起こし、そのひずみに囚われたまま生きてきた、というのも似ているんじゃないかと。
小暮嬢といえば、相棒の中でも屈指の悪女ですけどね(あと思い浮かんだのが紘子ちゃんと雛ちゃん。…どれも輿水氏キャラですがな・苦笑)
また見ていてムカつく悪女キャラが出て来て欲しいものです。
あと、この話はシナリオ掲載誌を持っているのですが、カットされているシーンが結構あるのですね。何故記憶しているかって、浅倉氏関係が多いからなんですけど(爆)
でもカットすることで、無言で感情を巡らす、というシーンが増えているのですが、それはそれで良くなってるんじゃないか、と思うのです。
説明的な台詞が多いのでそれをカットすることで、イッちゃってる感が余計に出ているというか不気味さが増していると思うのですよ。無言で視線だけを巡らすとか、相手を凝視するという表現で。どう浅倉氏が受け止め、逡巡しているのか、というのが見ている側に想像させるのが巧いなあ、と感じたわけです。
あんな人と面会したら怖くて泣いちゃいますよ、自分(苦笑)
さらに浅倉氏話なのですが、武藤先生との会話で「生命が惜しくなったよ」と言うのですが、ここで初めて自殺、という選択肢を浅倉氏が得たのかなーなんて思ってしまいました。
自分に興味がある、なんて言う人間と出会うことがこれまでの彼の人生の中でどれだけあったのかなあ、と思うと、その一言ででも充分生き方を揺さぶられるものがあるんじゃないのかと思うのですね。しかも、かつての自分と同じ法曹界に身を置いている人間から言われている。彼女を好敵手と認めたからこそ、彼女と過ごすことができない自分の生命を惜しむ。もっと早い時期に出会っていれば、違う生き方ができたかもしれないのですが、それは叶わない話なので置いといて。
このやりとりと、pre2の懺悔云々、罪深い云々、美和子さんの「宗旨替えした?」発言から、浅倉氏、もしかしてクリスチャンなんじゃ、とも思いました。宗教上自殺を禁止しているので、タブーがかかっているpre2逃走シーンでは屋上から飛び降りず、枷が外れた今回は断崖から飛び降りている。神に生かされているわけではない、自分自身の生命ということを意識したのではないのかなあ、と思いました。
遺言もちょっと好きだったりします。音にして読みやすい言葉というか、リズムが良いというか。さすが輿水氏という気がします。
何気に飛び降りシーンも大好きです。全力でえいっ、みたいな感じがするのが、なんか嫌なシーンですが微笑ましい感じがするのです。
やっと、いろいろ書けてスッキリしたー(笑)
この話は自分がリアルタイムで見出した回なので、思い入れもちょっとあるんですよ。こんな事を6年間、延々と考えていたなんて、気持ち悪いなー自分(苦笑)
再放送pre2→season2と見ていたおかげで、後から見たseason1に浅倉氏が殆どいないことにビックリしたのも良い思い出です。season2はこんなに出ているのに、いや、むしろ影の主人公な気が…
他にも好きなトコロはいっぱいあるですよ、ベラドンナ。
運転免許試験場の亀山氏ですし、右京さんは休職中ですし(そりゃ捜査したら怒られますよ)
ラムネ初登場ですし(「あー、頭が痛い」は名台詞だと思います!)
相変わらず伊丹氏とは張り合ってますし(三浦氏まで肩ぶつけ合いに参戦してますしね!)
敵か味方か分からないけれども、やっぱり特命に肩入れしている小野田氏とか(島流しより免職のほうが堪えると思うのですが…)。
新しく『特命係』と付けられるプレートも、season1までの特命係とは違う特命係が始まるぞ! というドキドキ感が感じられるのも好きです。
そして何より、「アイツは死んだんだ」と自分に言い聞かせる亀山氏がいる特命部屋に何時もの調子で入ってくる課長の「ヒマか!?」が大好きです。ああ、これが特命係の日常なんだよ! という感じがして。
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