帰る間際に仕事がチラホラやってきたのですが、すべて明日に後回し。
今日は浅倉氏の回だから絶対に残業しません！
と心に決めて仕事をしていたので、定時で即行会社を出てきました。無事に相棒、再放送に間に合いましたよ！
…明日から気合入れて残業させていただきます。
というか、明日は打ち合わせに引っ張り出されるので、ただでさえ自分の仕事を片付ける時間がないっちゅうねん！
リアルタイムゴンゾウは諦めっす。
The Mにハニーが出ていることもすっかり忘れていたし。どれだけ浅倉氏に浮かれていたんだ、自分。

相棒に興味ある方で3-18（DVDでは3-17ですね。season3は欠番があるからややこしい…）「大統領の陰謀」を未見の方はこの先、スルーしてくださいまし。

浅倉氏が出る回で唯一のハイビジョン。地上波やDVDで何回も見ているのですが、改めて表情の美しさに涙出そうになりました。
なんかもう、埼玉の河川敷が奇麗に見えるマジック。いやいや、佇まいが美しいというか、さすが生瀬氏というか、涙無しには見られませんでした。

記憶を失くしたことに気付いて茫洋とした顔。
藤さんと出会わなければ浅倉という名前すら知らずに彷徨っていたのかと思うと、悲しくなってきてしまいます。ここに足跡を残していたことは、薫ちゃんたちにとって貴重な記憶の欠片ですよね。藤さんの「俺にはアンタたちみたいに心配してくれる友人はいなかった」という言葉が、最後に浅倉氏は人並み以上の幸せを得たのか、と。人間にとって、何が大事か、難しい問題です。

犬の散歩とか、自分が体験してこなかったありふれた日常を味わう所作とか、犬に対して怒っているような恐がっているような動きも、浅倉氏という人間を表現するのに巧いなあ、と思うわけです。
「僕の過去は地獄ですか」と訊ねて、返ってくる言葉が無かった時の何とも云えない表情に胸が痛くなり、その後で転んでしまった子どもを普通に手を差し伸べるシーンで、もう涙です。
大人が子どもを助けることは自然だと思っての浅倉氏の行動なのですが、浅倉氏の記憶にそんな子ども時代は存在していないのですよ。記憶を失くしたことで普通に振る舞える、ってどれだけ悲しいんだ。
どんな想いで浅倉氏は子どもを助け起こしていたんだろう。考えただけで涙が出てきます。

トドメに、大統領に仕事を頼まれたときの浅倉氏の顔。
「できるだけ遠くへ行け」というのは、大統領なりの気遣いだと思うのですが、細々とながらお金を稼いで、仲間と協力して仕事をすることを（恐らく、記憶を失う前も含めて人生で初めて）知った浅倉氏の疎外感は、いかばかりのものだったのでしょう。
自分は自分の過去を知らなくても、周囲の人間は浅倉氏の過去を知っている。それ故に怯え、近付きたがらない空気を察していたから大統領の言葉に素直に従う。
自分はいてはならない人間。
フツウになったと思っても、行き着く先はかつての自分と同じトコロ。
かつてと違うのは、絶望は諦めにしかならなかったいうコト。
なんで、こんなに哀しいんだ、浅倉氏。親が一緒でなかったら号泣でした（涙流しながらブログ書いている自分って…）

こんな事を考えながら、ツラツラ一時間見ていた自分って、かなり病気かも…（TxT）
浅倉氏抜きにしても、良い回なんですよね。
死んでしまった友人の汚名を晴らすため、自分たちの保身を考えずに奮闘する薫ちゃんと美和ちゃんはカッコ良い。
芹沢くんに「恩に着る」なんて台詞が出てくるのも、犯人に向かって「ふざけるな」と友人の尊厳を踏み躙られたことに対して怒るのも、浅倉禄郎を信じているからこそ出来る行動であって。惚れ惚れするくらいにカッコ良いです。
冒頭で浅倉氏の事件を説明する伊丹氏も、良い味出してるんですよね。浅倉氏にさんざん馬鹿にされていましたが、火葬の際には（薫ちゃんに情報を提供するためとはいえ、「色々世話になったからな」と言って）駆け付けているわけですし。ただの他人の事件ではない、というニュアンスが感じられたというか、自分の色眼鏡がそう見せているのか（苦笑）
部長の発声練習は最高です！
珍しく鑑識さんが出てこない回ですが、彼の仕事ぶりはしっかり犯人逮捕のために役立っていますし。
ラストで右京さんの霊感の皆無さは、いかんなんく発揮されていますし。
ストーリー的にはありきたりな展開でも、キャラクター的にはそれぞれのキャラがしっかりと描かれた良い回だと思います。
って、浅倉氏贔屓だからか、自分（汗）

自分が相棒好きな原点は浅倉氏なので、しみじみと素晴らしさを感じた一時間でした（≧x≦）
しかし、東京地検に戻った数ヶ月、働きすぎだよ、浅倉氏…（藤さんとか、ベラドンナとか）
浅倉氏で新しいエピソードはもう出来そうにない（むしろ作って欲しくない）ので、Pre2新撮にでもちょこっと出てくれないかな…（そんな放送予定はないので大妄想です）